守りたかったもの。
守れなかったもの。
その悔恨の念は、一人の男にある「決意」をさせた。
…いつか再び、また会えるまで。
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この小説は、2002年10月5日にプレイされたシナリオ『黄昏の鎮魂歌』に基づいています。
GM夢果実が作成したセッションレポートを元に、D◎Aが小説形式で書き直しました。
ここにGMより、参加PL諸氏への感謝と敬意を表します。
──2004.10.16 夢果実@GM
●登場人物紹介(文責:D◎A)
ギィ・フレイズマル(PL:D◎A)
マーテル=アクシス=ファンタスマ、35歳/男
「燃えた木は、決して元の生木には戻らぬ」
・・・エスマルク公国の歴史上、最年少で司教の地位を得た人物。
万物を悉く射抜くような鋭い眼光を持つ、白髪の男性。
10年前の惨劇に直接立ち会い、瀕死の重傷を負った(公式には死亡扱いとなっている)。
以来放浪の旅を続けていたが、己の運命と対峙すべく、故郷への帰還を果たす。
アルフリード・モーゼル(PL:RAI)
ディアボルス=アダマス=フルキフェル、24歳/男
「守るべきものを失ったあんたは、もう騎士じゃない」
・・・エステルランド王国神聖騎士。
意志の強さを窺わせる鋭角的な顔立ちの青年。
少年時代、エスマルク公国の公都アルスタットにて数年間を過ごしている。
かつての主君に依頼されて、アルスタットを覆う災禍の正体を追い求める。
ソフィア・スカーレットメガリス(PL:Oz)
アングルス=アルドール=アルドール、15歳/女
「・・・これじゃあ、私と同じじゃないか・・・」
・・・嘗て黒騎士に故郷を滅ぼされた少女。
華奢で小柄、繊細な容姿の少女。冷たい熱狂を無表情の下に覆い隠している。
魂に焼き付いた憎悪を糧に、仇を追い続ける復讐者。
偶然に導かれて訪れた筈の街で、思いがけず仇敵と対面する。その影には…
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